渡辺節子(SHE(エスエイチイー)代表取締役、神田外語大学講師)
Grand Masquerade Competition(大仮装大会)も楽しい行事です。日本的な仮装を用意して参加しましょう。初回で書きましたが、日本舞踊で受けに受けて大賞獲得、クルーズに病み付きになった老婦人もおられます。
Dessert Extravaganza(お菓子尽くし?)も写真好きと甘党には特に見逃せません。御伽の国に迷いこんだ様です。何もかもお菓子で出来ているんですもの。ヘンゼルとグレーテルになったようです。写真撮影は食べ始める30分前からです。当然、Executive
Chef(コック長)と一緒にお菓子のお城の前で記念撮影したいですね。まず料理を誉めてから、モデルになって貰えるか丁重に尋ねることです。黙ってカメラを向けたりしないこと。
You're the executive Chef. How Fantastic! It's like a
Disneyland made of dessert. Too beautiful to break and
eat! I would like to take a picture with you in front of the
castle and show this to our Japanese friends. Would you be a
model?
「コック長でいらっしゃいますか? 素敵!まるでお菓子のディズニーランドみたい。壊して食べるのが惜しいほどです。日本の友人にも見せたいで、お菓子の城の前でモデルになっていただけますか?」
Ice Carving Demonstration (氷の彫刻実演)も、写真好きには見逃せないショーですね。
shore excursionのbooking(予約)は、reception、あるいはshore
excursion officeで受け付けます。出来るだけ早い時期に、しかもすいている時間帯を選びましょう。staffに丁寧に説明して貰えます。人数制限(limited
participation)のあるtourが多く、First come, first served.(早い者勝ち)です。申込用紙に必要事項は全て書いてありますが、料金、集合場所、時間、cancellation
fee(取消料)について確認しましょう。
How much is it?「幾らですか?」
Where and when do we meet?「集合場所と時間は?」
When is the cancellation deadline?「取消料は、いつからかかりますか?」
Can I get a refund?「払い戻して戴けますか?」
Loungeで海を眺めていると、子供が寄ってきます。きれいな折り紙、千代紙をバッグに忍ばせておきましょう。喜ばれて手軽なのは、折り紙を教えることです。finger
language(指言葉)で十分です。すぐ周りに人だかり、あなたはpaper craft(紙細工)の先生になってしまいます。crane(鶴)だとか、boat(船)だとか、balloon(風船)だとか、作品名は英語で教えましょう。私は、会心作の鶴を恐竜(dinosaur)と間違えられた事が何回もあります。作品をあげるときは、
This is a standing crane. It's for you, David.「これは立っている鶴よ。あなたにあげるわ。デイビッド」と、相手の名前を呼びましょう。「いい子ね、坊やにあげましょうね」という子供扱いはやめましょう。欧米人と接していて思うのですが、例え子供とでも個人と個人の対等な付き合いをするのには感心します。
親子、師弟、仕事上の上司と部下、客とサービス業従者(ウェイター、ボーイなど)の関係でも、1人の人間対人間としては、全く対等なのです。日本人は特にサービス業従事者には、職業という制服をまとった非個人として接する人が多く、人間としての親しみがなかなか相手に伝わらないのが残念です。せめて相手の名前を覚えて、名前で呼ぶことから始めるといいと思います。
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