旅行のための英会話満載!
【新連載】 Enjoy Communication! クルーズ英会話

第6回 trouble時の会話(2)

渡辺節子(SHE(エスエイチイー)代表取締役、神田外語大学講師)

 ところで、英語の発音で一番聞き違えやすく、聞き違えては困るのが数字です。 202号はroom number two zero (or ou)twoと、はっきりゆっくり発音しましょう。数字を一つずつ切って発音すれば誤解が少なくなります。0はゼロと言ったりオウと言ったりします。
 1122の様に同じ数字が重なると、double one double twoや11と22に区切って eleven twenty-twoと発音し、相手にわかりやすくします。それも難しかったらゆっくりone one two twoで通じるでしょう。
 156ならone five sixあるいは、1と56に分けて、one fifty-sixですね。2977なら two nine seven seven あるいはtwo nine double seven、29と77に分けて twenty-nine seventy-sevenでも通じるでしょう。
 300なら、three hundredが一番自然です。three zero zero、three ou ou、three double zero(あるいはou)と言ってもいいでしょう。要は通じさえすればよいのです。よく聞き違えるのは、13(thirteen)と30(thirty)、14(fourteen)と40(forty)、 15(fifteen)と50(fifty)、16(sixteen)と60(sixty)、17(seventeen)と70(seventy)、18(eighteen)と80(eighty)、19(nineteen)と90(ninety)です。

 13から19まではteenにアクセントを置きます。つまりサーティーンのティーンのほうを強く発音します。30から90までは頭の方を強く発音します。つまり30はサーティのサーのほうを強く発音します。心配だったら13(サーティーン)、one three 40(フォーティ)、four zeroとでも念を押しましょう。紙に書いて確認してもいいですね。人から聞いた数字は復唱して確認しましょう。
 ちょっとくど過ぎると思われるかも知れませんが、数字は間違うと大変です。私はかつて、アテネのタベルナで豪華なロブスターを電話で13食注文をして、いざ店に行ってみると、何と30尾のロブスターの鬼殼焼きがでてきて参ったことがあります。その夜は、ロブスターに襲われるnightmare(悪夢)にうなされました。

 こんな大変な思いをするなら、せっかくの休暇を外国船で過ごすなんて止めようかなと、お思いかも知れません。しかし、何事も上手くいっているときは英語なんていりません。困ったときにどうすればよいかを書くのが、この記事の目的ですから、ややこしい状況ばかりになるのです。本来、外国船は気楽で楽しいのです。日本語で大声で話しても大丈夫。周りには日本語のできる人は殆どいません。服装も勝手気ままのマイペース、お化粧してもしなくても、貴方のその日の気持次第です。ポリエステルの着物か浴衣でも一枚持ってゆけば、あなたは間違いなくスター、写真のモデルにひっぱだこです。そんなときには、手製のname card(名刺)をさっと渡し、後で写真を送ってもらいましょう。ただしカメラを黙って人に向けるのはとてもrudeです。そんな人には、笑顔を向けてはいけません。 普通は、
May I take your picture? You look very nice in Kimono.(あなたの写真を取らせていただいてよろしいですか? 着物がとてもお似合いですから)と、頼んでくるでしょう。そうしたら、すこしも慌てず艶然と微笑み、SureとかWith pleasureとか、Yes, pleaseとか答えましょう!
 なにしろあなたは、スターなのですから。

 次回からは、meals and beverages、eventやactivitiesやshore excursionなど楽しいことや美味しいことを書きたいと思います。

 
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