1.赤鍋

第二経済学部経済学科 1年G組18番 佐藤悠

 

あれは、一ヶ月前の夜のこと。高校時代の部活仲間を四人集めて麻雀を打っていた日のことです。深夜も十時過ぎ、宴も竹縄。小腹の空いた私たちは、何か適当に料理を作って食べようという流れになり、それじゃあ、何を作ろうかと意見を出し合いました。その時、先輩の一人が「簡単でおいしい料理知ってるぞ」と言いました。それは先輩が地元の道場の合宿に参加したときに作った料理で、『赤鍋』と呼ばれる『キムチ鍋』でした。運動、緊張状態を経た直後に食べる刺激物は発刊作用を促して、まるでそれまでの疲労が汗とともに抜けていくような気分になります。私はそれまで『キムチ鍋』というのは、辛さで味をごまかした料理だと思っていましたが、それを食べてみて、辛さ自体が立派に味を引き立てるのだということを実感しました。

 

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材料:(四人分)

 

豚肉 800g

ネギ 1本

白菜 1/2菜

しらたき 2玉

『キムチの素』 1本

醤油 150ml

 

(食後)冷えたご飯四合

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 鍋に八割ほど水を注ぎ、蓋をして沸騰するまで十分ほど待ちます。

 煮立った湯の中に、醤油150mlを入れます。

 豚肉800gを、煮立った鍋の中に入れます。

  その際、灰汁取りなどはしません。豚肉の匂いを染み付けます。

 水洗いしたネギ1、白菜1/2をそれぞれ四等分感覚に包丁で切り、

  しらたき2玉と一緒に鍋の中に入れます。

 最後に『キムチの素』を1本まるまる(300ml)鍋の中に入れて、かき混ぜます。

 食後に冷えたご飯四合を鍋の中に入れ、おじやにして食べます。