参加者の声
コートダジュール美術館パス(美術館58館共通)カメラマンのユートピアベネチュアのカルネバーレ
渡辺博史
春のこの時期、ヨーロッパ中が太陽の季節を迎えて一斉にお祭りを行う。
私はカメラを抱えて、
コートダジュール沿岸一帯に繰り広げられるこの春の祭典の旅に参加した。
3回目の訪間となったベネチュアは天候に恵まれた幸運な旅となった。
コートダジュールに滞在中、
晴れているのはこの地方だけでヨーロッパ全体はほとんどが雪か雨。
とくにベネチュアは毎日曇りか雨で撮影は"もうだめか"と諦めていた。
ベネチュアヘの移動日には小雨が降り出した。
それがなんと到着の翌日から快晴続き、
祭りの2日間とも素晴らしい夕日がサンタマリア教会のドームに重なって落ちるという光景まで撮影出来たのである。
さらにカルネバーレが終わった翌日は朝から大きなボタン雪が降り出し「雪に煙るサンマルコ広場」。
最終日は「霧の中に浮か・ぶマジョーレ教会」など、
カメラマン冥利に尽きる絶景がつぎつぎに展開され、
この4日間というもの、ビデオカメラは休む暇もなく回り続けた。
私がこの旅に参加した大きな理由は、
ベネチュアのカルネバーレに4連泊出来るから。
これは他のツアーではまず望めない。
ほとんどは1泊、よくて2泊。
前回1人で来たときは、
観光案内に3時間も並んで駅近くの民宿のような2星ホテルにようやく2泊がとれた。
個人の旅行では"こんな程度か"と諦めた。
それが今回はお祭りの中心地であるサンマルコ広場のすぐ近く、
しかも3星でありながら4星ホテルと見紛うばかりの豪華な内装と設備だった。
リーダーの渡辺節子さんも必死になって探しました」と言っていたがそのご努力には心から感謝したい。
私はベネチュアのカルネバールは世界一のお祭りだと思っている。
とくにお祭りの好きなカメラマンにとっては、
これに勝る被写体は世界のどこを探してもないだろう。
華やかで変化に富み、被写体が撮りやすい。
何と言っても中世の面影を今に残す世界遺産だ。
見るものすべてが新鮮で何を撮っても画になる。
カメラを趣味としている人なら一度は訪れるべきである。
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