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サンクトペテロブルグ
香川琢子（柏市）
写真提供：渡辺節子
デンマークのコペンハーゲンから空路2時間。
延泊組9名はロシアに降り立ちました。
 18世紀ピョートル大帝が沼地にヨーロッパ風の都を造りエカテリーナ2世が芸術の華を咲かせた古都サンクト・ペテルブルグ。86本の川と101の島を567本の橋で結び北のヴェニスとも言われています。真っ直ぐに伸びた広い中央を貫くネフスキー大通り沿いのホテルの入り口は昔の狭さだが、中は近代的に改築され広くて素晴らしい5つ星だ。回転ドアを抜けると1人ずつチェックの出来るマシーンを通る。側の大柄な男性のガードマンに挨拶するが応答なし。
 フフ・・・ここはロシアだわ！ 私は先ず手持ちのスエーデン札を両替（1ﾙｰﾌﾞﾙ
4,7円）、カフェに入りカプチーノを注文しました。水や、クッキーが付いてウエイトレスの感じも良い。単位の表示がなく5とあったけど幾らかしら？支払いはルームナンバーを書いてサインで終わり。5ユーロと分り、きちんとした所では日本と同じだと納得。散歩の後、夕食は30分待ちの人気ロシア料理の店でボルシチ他をおいしく頂く。
馬場さんと私は旅行中に誕生日なので祝って貰い想い出の1日になりました。
国立エルミタージュ美術館
ロシア・バロック様式を代表する建物で冬の宮殿と4つの建物で構成され､1050の部屋、2000の窓、120の階段、廊下の総延長20km、絵画は280万点の規模。中央にアレクサンドル柱のある宮殿広場があり、エルミタージュの正面に建つ旧参謀本部のナポレオン戦争勝利を記念した凱旋門には圧倒されます。
絢爛たる「大使の階段」を上がり13~19世紀の西洋絵画のある2階へ。公式行事や儀式の際の大広間や、戴冠式の際に使用された黄金の馬車などを見つつ行くと、ダ・ヴィンチの「ブノワの聖母」「リッタの聖母」ティツィアーノ、ラファエロの回廊（バチカンの複製だがオリジナルはフレスコ画、こちらはテンペラ使用）
日本にも来たレンブラントの「ダナエ」・・・etc.
3階には19~20世紀のヨーロッパ絵画の数々セザンヌゴーギャン、ピカソ、マティス・・資料を片手に名画を追いかけつつ、ふと窓の外のネヴァ川に癒されたり。
夜はマリンスキー劇場でバレエを観賞。
ムソルグスキーの「スパルタカス」は男性が素敵！
但し、好みが王と奴隷の二手に分かれましたが。
夏の庭園と離宮
 ヴェルサイユ宮殿を手本にした庭には220体の彫刻のうち91体が現存。園内にはピョートル一世の夏の宮殿も建設されネヴァ川に面し建っている。
裏門を出てネヴァ川にかかるトロイツキー橋を渡るとペトロパヴロフスク要塞と大聖堂
スエーデンからロシアを守る為、叉、バルト海へ続く通商拠点を確保するために造られた。直接軍事的用途には使用されず、政治犯の牢獄として使われた。
要塞内の最重要建造物である高い尖塔を持つ大聖堂は全ロシア皇帝の霊廟でもある。
 ピョートル一世の墓、アレクサンドル二世と皇后の墓皇帝ニコライ二世とその家族の墓などがある。次への移動は長くて速いエスカレーターで降り地下鉄を利用
キリスト復活聖堂（別名：血の上の教会）
皇帝アレクサンドル2世がテロリストにより殺害された場所に息子の3世が建立した。外装の鮮やかな色彩と意匠を凝らした建築形態に先ず驚くが、聖堂内部は32名の画家が下絵を描いたモザイク画308点で埋め尽くされロシアモザイク芸術最大の建造物と称される
ロシア美術館
シャガール、カンデンスキー、ご一緒した渡辺リーダーが好きなイリア・レーピンなど、ロシア美術を中心に40万点を所蔵している。この日はシャガールの故郷を中心に絵や生きざまをビデオで紹介していた。
ネヴァ川クルーズ 1時間
 地図で見るとフォンタンカ運河〜夏の宮殿あたりから大ネヴァ川に出てエルミタージュ美術館、旧海軍省青銅の騎士像、イサク寺院、富裕な貴族の邸宅の数々。
エカテリーナ2世から寵臣オルローフに贈られ、現在はロシア美術館の分館になっている大理石宮殿やラスプーチンが殺害されたユスポフ宮殿もある筈で今から資料と写した写真とを見比べて探してみたいと思う。
最後の夜はホテルでショー＆ディナーで乾杯！
3泊4日はあっと過ぎました。
次回は「チフヴィン墓地」の芸術家の墓、イサク寺院の中、琥珀の間を持つエカテリーナ宮殿とツァールスコエ・セローに行きたいなあ?
白夜の頃、いや秋が良いと再訪を楽しむこのごろです。
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