みんなで持ち寄り旅のスケッチ

ケベックの紅葉

およし

ある時から、とても紅葉が見たくなりました。
どうせなら、カナダの真っ赤な紅葉を見たい!
そしてミレニアムで浮き立つ1999年10月3日より10日までの待望の「カナダ紅葉紀行」となりました。
振り出しはケベックです。ケベックはフランスの植民地であった為にフランス語が話されて居るとのこで、町の標識もフランス語です。まるでフランスに来たような気分です。美しくしっとりとした町並み、優雅な家、そしてあちこちに紅く色づいたメープルトゥリーとの対面です。

ケベックの町は実にこじんまりとして、分かりやすく、城壁に囲まれた旧市街と州議事堂等のある新市街、それに川沿いに延びているロウワータウンに分けられます。旧市街は崖の上にあり、まるでヨーロッパの古い町のようです。                                地図を見ながら朝の町を散策です。良いお天気ですが、みんなコートの襟を立てて歩いています。対岸がとても小さく見えるセントローレンス川に辿り着きました。モントリオールを出発して以来、ずっと見え隠れしていたこの雄大な川のほとりに 立つことが出来ました。ゆったりと流れる水量豊かなこの川は、この土地にどれほどの潤いを与えて居る事でしょう。海猫のような鳥がたくさん遊んでいます。写真は夕暮れのセントローレンス川です。
ケベック近くのLe Canyon へ参りました。一寸おまけの感じで行ったのですが、なかなかどうして、スケールの大きな素晴らしい渓谷があり、先程立ち寄ったモンモラシーの滝よりもずーっと奥行きもあり、紅葉の山の狭間をどうどうと流れ落ちる滝、そこに架かる吊り橋、飛沫に浮かぶ虹、どれをとっても第一級の眺めでした。色々な角度から滝が眺められるように遊歩道が巡らされ、柔らかく散り敷く真っ赤な紅葉の葉を踏みながらの散策は、この上なく快いものでした。吊り橋も一寸スリルがあって、うきうき致しました。 出口の紅葉が真っ赤です。最高潮に燃えています。ほんとに良い所です。売店の売り子さんの女性が一人、口笛を吹いています堂々たる体格です。熱心に伴奏、間奏まで入れて今にも躍りださんばかりです。私も口笛でデュエットしたくなってしまいました。”

筆者の自己紹介

平凡を絵に描いたような主婦です。20年位前、当時の染五郎のアマデウスを見た折りに貰ったウイーン・パリ旅行7日間の割引券を使って思い切って海外旅行に出かけたのが、始まりで、外国を旅する喜びを知ってしまいました。地面から足が離れますと、普段隠れてい第2の私に変貌してしまうようです。

  fiore@sn.catv.ne.jp
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