参加者の声

初秋のフィレンツェ・トスカーナ・イタリアンリヴィエラの旅

               北村肇

9月18日成田発 ローマで飛行機を乗り継ぎ、最初の目的地であるフィレンツェに到着。
宿はメディチ家菩提寺であるサン・ロレンツォ教会横のプチホテル。
小さな玄関を出ると、昼間は革製品の露店が軒を並べ、右に行けば大きな中央市場、
左に行けばリッカルディ宮殿が目と鼻の先というまことに地の利に恵まれたところでした。

初日、2日目は 午前中渡辺リーダー予約済のウフィッツィ美術館、アカデミア美術館、サン・マルコ修道院を見てまわる。
午後はフィレンツェ市内を三々五々散策。素晴らしい絵画、彫刻、美術品、そして建造物の数々に唯々圧倒されるのみ。

3日目は グループの方々は渡辺リーダーと共にトスカーナ郊外のフィエゾレへ。
我々夫婦は、初めてのフィレンツェということもあり、1日市内を巡り歩く。
後で聞くとフィエゾレは大変良かった由、これを逃したのは多少心残り。

4日目 フィレンツェを離れ シエナ、サン・ジミニャーノ、ピエンツァを巡るトスカーナ日帰りバスツアーへ。
あいにくの雨模様でしたが、トスカーナの田園は想像に違わぬ美しさ。
小高い丘には城壁に囲まれた古い町が点在、訪れた三つの町もそれぞれ微妙に異なる趣きを見せてくれました。

5日目は 再びバスツアーでキャンティへ。
昨日に比べると起伏に富む地にぶどう畑が広がり、目指すワイナリーは丘の頂上、
「カステロ」の名に恥じない古城の佇まいでした(酒が苦手の私は、皆から同情されつつ、テイスティングの楽しみからは脱落)。

6日目、汽車でピサに向かいました。
斜塔を登り始めた頃に激しい雨、滑りやすい石段に気をとられ足元ばかり見つめておりました。
この日の午後、ピサから再び汽車でラ・スペッツィアへ。
重い荷物のこともあり、ラ・スペッツィアから目的地のリオマジョーレまでは、急遽渡辺リーダーの提案で、タクシーに分乗。
これは大正解で、途中の山越えは絶景とスリル満点のドライブを満喫。
さて、リオマジョーレはチンクエ・テーレ(5つの土地)南端の町。
海に向かって逆落としの急斜面に、色とりどりの家が、へばり付くように建ち並んでいる光景は何とも印象的でした。
しかも我々の宿泊先は、町の最上段の遥か崖の上。
そこのテラスからの眺めは素晴らしいの一言に尽きましたが、3日間、船着場、駅、あるいは、町の中心とホテルの間を何回往復したことか。
(後で分かったのですが、町には上下移動のためのエレベーターまであったのです!)。

リオマジョーレをベースに、7日目、8日目は、
チンクエ・テーレの他の4つの町(マナローラ、コルニグリア、ベルナッツァ、モンテロッソ)とポルト・ヴェネーレを
舟で、徒歩で、また汽車を使って回りました。
いずれも、独特の風情で、来た甲斐あり。
またリオマジョーレからモンテロッソまでの舟旅の途中、嵐と霰に見舞われたこと、
ベルナッツァの崖上のレストランでの夕食など、忘れ難い思い出です。

8日目午前、汽車で最後の宿泊先、サンタ・マルガリータ・リグレに移動。
この日はポルトフィーノまで足を延ばしました。
サンタ・マルガリータ・リグレでの宿泊先は、ホテル・テルミナス。
その名の示すとおり、プラットホームのはずれが、ホテルの入り口でした。
オーナー(兼シェフ?)のアンジェロが、開口一番ホテルの料理自慢を始めたのには驚きましたが、
想像するに、多少鉄道の音がうるさいことを帳消しにするため、料理をホテル経営の柱に据えているのかも知れません。
言に違わず、彼の料理の素晴らしかったこと。
前菜が20皿近くテーブルに並べられた様は、なかなかのものでした。
最後においしいイタリア料理を堪能できて本当によかった。

9日目は、グループの大半は再びポルトフィーノ、フルッツオーソ、カモーリなどへ。
それぞれイタリアンリビエラの一端に触れることができたのではないでしょうか。
さすがに チンクエ・テーレに比べると洗練された趣きでしたが、どちらに惹かれるかは個々人の好みの問題かも。

10日目は、渡辺リーダーを残し、ジェノアまで汽車で往復。
少し忙しい1日となりましたが、車中で出会った現地駐在の日本人ご家族が、
この辺りで日本人旅行者を見かけることは殆どないといっておられたのが印象的でした(渡辺さん企画の旅の面目躍如)。

11日目、12日目、ホテルからタクシーに分乗、ジェノア空港へ。
そこからミラノ経由、成田に無事帰国しました。

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